iPhoneの顛末 その2 今の時代
はい、こんにちは！
グリーンフラッシュにはなりませんでしたが、美しい夕陽。
ラオウ・コナ（いろんなブログを見て勉強しなければと思う夫）、
バーバリアン（ドラクエウォークにハマってきた妻）です。
「前回までのあらすじ」
オアフ島で壊れたiPhoneを日本のアップルストアに持ち込み直してもらいましょう！
さて、日本のアップルストアでiPhoneをチェックしてもらうと、まだ中に水が入っていたそうな。
「教訓」
お米にも限界がある
＊そもそも、お米は乾燥剤ではありません。
アップルケアの期間内だったので、1万2千円ほどで大丈夫だそうで、これはありがたいですね。
するとジーニアスさんが席を立ち、小さな箱を持って戻ってきます。
「じゃあ、コレが動くかどうかチェックしてください」
！！
なんと！！
箱の中には私が使っているのと同じ、
新品の iPhone8plusが入っています。
“修理中、同じiPhoneを貸してくれるんや！
すごいなアップル！”
するとジーニアスさんが
「・・・・・・では、こちらの(私の) iPhoneは、(動作の) 保証ができませんので、回収させていただきますね。」
と、私のiPhoneを持っていきます。
ラオウ・コナ「？・・・・・どういうこと？？」
バーバリアン「だから、コレ(新しいiPhone) と交換してくれるんじゃないの？」
ラオウ・コナ「え？」
修理するんじゃないの？
え？
そうなの？アップル？
修理じゃなくて、まるまる総替えなの？
時代は変わる。
物の価値観も変わる。
何が正しいのか、何が良いのかなんて、単純には語れない。
壊れた部分が修理できるか？
修理するにはいくら費用がかかるか？
修理には何日かかって、直したら何年使えるか？
そんな話はまったく無く、
修理代くらいの料金で、
「新品」と交換する。
これが今の時代。
ここで少し問題が。。。
新しいiPhoneが手許にやってきました。
これは嬉しいことです。
しかし、２年弱、
いろんな情報を検索し、メールをし、地図を調べ、
写真を撮りまくって、共に旅をしたiPhone。
修理して戻ってくると思いきや、
突然のお別れです。
“寂しい”
とは言え、いい歳のオッサンが
「iPhoneにお別れをさせてください！」
と言うのも難しい。
流石にジーニアスさんも引くでしょう。
泣く泣く、２年弱を共に過ごしたiPhoneに
サヨナラも感謝も告げずにお別れです。
ここで、
「でも、新しいiPhone！チョー嬉しい！」
という「落ち」だと思うでしょう？
実は、真剣に落ち込んだのです。
そういうお年頃なのです。。。。。
新しいiPhone8plus。大事にします。
おまけ
帰国前夜。
荷物を詰めます。
私はトランクと手荷物のリックサックを持って帰国します。
リックサックには、パソコンや本、着替えのシャツ、ちょっとした薬などを入れています。
さて、そこで、動かなくなったiPhoneをどうするか？
動かないとは言え、精密電子機器。
トランクではなく、手荷物としてリックサックに入れて持って帰るのが良いでしょう。
もちろん、
この状態で！！
もしかすると、乾燥して、帰国後、動きだすかも知れない。そんな一縷の望みをかけています(いました)。
さて翌日、ダニエル・イノウエ空港。
いよいよ帰国です。
楽しかった！いや、本当にいろいろありましたが、楽しかったです！ありがとう！！
帰国に際しての最後の難関。
手荷物検査・セキュリティーチェックですね。
やはり長蛇の列。すごい！
バーバリアン「これはスゴイ！1時間近くかかるかもね！」
ラオウ・コナ「そだねえ〜」
若干、古いですが、まあ、旅の思い出に花を咲かせながら並びます。
そして、そろそろ列の中程に差し掛かったとき、
空港スタッフが、私たちの前に並ぶ二人組に、
何やら話しかけています。
すると「ついて来い」という感じで前の二人組を先頭に、列を離れ、別ルートへ。
ラオウ・コナ「？？？」
なんと、あまりの長蛇の列に業を煮やしたスタッフが、おそらく関係者が使うセキュリティーチェックの場所に並べるようにしてくれたのです！
これはラッキー！
前の二人組が1番・2番。
私たちが3番・4番です！
これは早い！数十分は早くセキュリティーチェックを終えられます。
ラオウ・コナ「これは良かったね！すぐにバーガーキングに行けるね！」
出発前の楽しみは、バーガーキングでのハワイ最後の食事です！
そこで空港スタッフが、片言の日本語で声をかけてくれます。
「パソコン ハ カバン カラ ダシテ！
ポケット ノ ナカノモノモ ゼンブ ダシテ！」
英語が分からない日本人のために、本当にご苦労をおかけします。本当にありがとうございます。
ハワイ大好きです！
その時！！
！！！！！！！
ヤバい！！
長蛇の列は予想できていましたので、ゆっくり話をしながら並んでいたのに、急に順番が回ってきました。
正確には、お米の中に漬け込んだiPhoneをジップロックから出していない！！
これは良くない！
ここで問題です。
あなたは、アメリカの空港の安全を守る「セキュリティースタッフ」として働いています。
旅行者であろうアジア人（日本人）が、
セキュリティーチェックの直前、
カバンから、白い粒状の物体(お米)がいっぱい詰まったジップロックを取り出しました。
そして、ジップロックを開け、
中から、黒く、光沢のある、手の平サイズの、見た目にも硬そうな物体（iPhone8plus: カラーは黒) を取り出そうとしています！
空港の安全を任された「あなた」は、即座に判断を迫られます。どの行動を選択しますか？
1、「フリーズ！」と叫び、そのアジア人の動きを封じ込めると共に、安全を確保する。
2、騒ぎを大きくしないために、素早くスタッフを集め、そのアジア人の前後左右を固めた状態で、別室に連行する。
3、即座に発砲し、そのアジア人の動きを止め、安全を確認する。
4、「スマホを水没させたら、やっぱりお米よね」と笑顔でグッドサインを送る。
・・・「４」は期待できません！
だって、パンの国の人だもの！
小麦というかメリケン粉（小麦粉）の国の人だもの！！！
いや、本当に、目の前に空港スタッフがいる状況。
本当なら並んでいる途中で、ジップロックからiPhoneを取り出すつもりが、
急に順番が回ってきたので、どうしようもありません！
スタッフの目の前で、お米の詰まったジップロックからiPhoneを取り出すか？
いずれにせよ、別室には連れて行かれるでしょう。
なんと説明するのか？
「アイホーンを水で濡らしたので、乾かすために、お米と一緒にジップロックに入れています。」
このフレーズ。
ス◯ード◯ーニングに入っていますか？
ポケトークなら、ちゃんと英語にできますか？
常に冷静さを心掛けていますが、
令和になって最大のパニック！
「ド、ドライ アップル？」
いや違う。それは会社だし、美味しくなってる。
「ドライ アイホーン！
ビコーズ ヒー スイム イン ザ プール 」
iPhoneは、「彼」なのか？「彼女」なのか？
いや、問題はそこじゃない。
三単現だから「スイム」じゃなくて「スイムス」ですね！
いや、それも違う！
過去形だから「スワム」。
これが正解！！
瞬時の私の脳。
大丈夫か？
時は止まらない。
前の二人組はチェックを終え、
時間稼ぎをしてくれたバーバリアンさんもチェックに進みます。
私は、リックサックからパソコンを出し、
まだ、ジップロックをどうするか判断しかねています。
そんな時に限って、パソコンがカバンの何かに引っかかり、なかなか出せない。
無理にパソコンをカバンから出し、
中指の爪が大きく欠けます。
もう、頭も行動もパニック！
その時、私がカバンに手こずっている様子を見かねた空港スタッフが、また、片言の日本語で語りかけてくれます。
「スマホ ハ カバン ノ ナカ デ イイヨー」
！！！
そう、空港スタッフは、私が、
カバンの中に入れたスマホが見つからなくて、必死になって探している、と思ったようです。
正確には「カバンの中に入れた、お米をいっぱい詰めたジップロックの中に入っているiPhoneをどうするか悩んでいる」のですが、
それを「カバンの中に入れたスマホをわざわざ出さなくても、セキュリティーチェックはできるから良いよ！」と解答してくれたわけです。
模範解答。もはや神の領域。
とはいえ、冷静さを保たなければなりません。
手荷物のチェック。
X線でカバンの中を透かして、中身をチェックします。
カバンの中には、本、着替えのシャツ、ちょっとした薬、そして、
お米の詰まったジップロック イン アイホーン。
アイホーン イン ザ ジップロック フル オブ 米
一体、X線で、どんな風に映っているのか？
ドキドキします。
やはり、別室行きは免れないでしょう。。。
私のパソコンのチェックは終わりましたが、
やはりリックサックは出てきません。
何度もスタッフがチェックしています。
かなり険しい顔。
だって、お米の中にiPhoneが埋もれているんですから。
不審というよりも怪しい。
何かしらの魔術のよう。
「東洋の神秘」で押し通せないか？
そして、その結果、、、
お米のチェックも終え、無事にセキュリティーチェックをクリアしました！
良かった！
変なトラブルになることもなく、
無事に出国できました！
本当に良かった！
おまけのおまけ
iPhoneを少しだけ乾燥させてくれたカリフォルニア米は、スタッフ（夫婦）で美味しくいただきました。
それでは、マハロ！
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